保全生態学研究室
研究室の概要
持続可能かつ発展的地球環境の存続のためには、自然と人間との共生関係を築くこと、すなわち地球資源の保全と作物生産等の人間活動との融和を目指した総合的な研究が必要である。そのためには、都市や農村、草地など様々な生態系の構造と機能(野生生物の生態、生態系サービス)を明らかにし、具体的な保全計画を策定するとともに、作物の高い生産性を担保できる環境保全型作物の創出や持続的な栽培管理方法の解明などが、今後ますます重要となる。私達の研究室は、これらのテーマに沿った研究を推進している。
研究の詳しい内容は、研究室ホームページに掲載されています。
所属教員
- 吉田 丈人(教授)Takehito Yoshida
- 曽我 昌史(准教授)Masashi Soga
- 内田 健太(助教)Kenta Uchida
これまでの実績
- 湖沼のリン汚染を軽減する環境負荷低減植物の作出
- 塩ストレス耐性作物の作出
- リン貯蔵物質合成制御機構の解明
- 種子におけるミネラル貯蔵に及ぼすリン貯蔵物質の影響
これからの研究課題
- 耕地の保全生態学:健全な農業生態系を維持しながら作物の生産性を高めるための手法の開発
- 地球資源の保全:枯渇資源であるリンを保全するリン肥料節約型作物の開発および持続可能なリン利用を可能にする作物の開発
- 都市の保全生態学:生物多様性保全に最適な都市の土地利用戦略の解明および都市における生態系サービスの評価とその維持機構の解明
- 既存データを活用したマクロな視点での保全生態学:生物多様性、生態系サービスに対する人為的影響の一般化
- 湖沼の富栄養化を改善する環境浄化植物の開発
- 地球温暖化や砂漠化など様々な環境ストレスに耐性を持つ作物の開発